プロモーション

東京モーターショー2017 車両展示を通して

京都工芸繊維大学 学生フォーミュラ参戦プロジェクト  武藤達也

 10月25日から11月5日に開催された東京モーターショー2017においてPR活動の機会を頂きました。

第15回大会で上位成績を収めた京都工芸繊維大学、芝浦工業大学、名古屋工業大学、名古屋大学の4校が車両展示を行いました。開催期間中には多くのお客様に学生フォーミュラの展示ブースへお越し頂き、この活動に対する理解や認知を広める事が出来たと感じております。

今回のPR活動を通じて感じた事、学んだ事が3つあります。

(1)学生フォーミュラ活動の認知度向上の重要性

今回のPR活動を通じて、大学生になったら学生フォーミュラをやってみたい!とおっしゃる親子連れの方や、企業関係者の方でスポンサー支援に前向きな姿勢を見せて頂けた方など、様々なお客様がいらっしゃいました。学生フォーミュラの大きな特徴として、車両製作や走行性能を競う動的審査に加え、車両製作のプロセスを競う静的審査も評価項目となっており、論理的な思考から実車の評価・次年度へ向けた改善といった、ものづくりで要する一連のプロセスを学生の間に経験する事が出来ます。この点を広く正確に伝える事が新規メンバー、あるいはスポンサーとしてこの活動に携わるきっかけとなり、学生フォーミュラの活性化につながると考えています。

(2)チームにおけるものづくり

特にプレスデーやプレビューデーの期間中は、自動車業界に携わる関係者の方々が多数いらっしゃいました。その中でも多くの方々との会話を通して学んだ事は、ものづくりのコンセプトと現場の重要性です。昨今の自動車業界ではハイテク化が進み、1つの専門領域の範疇では到底カバーできない状況となっています。一方で完成した車両が実世界で走り、その車両を使うことで何かしらの目的を達成する事は今までと変わりません。よって、あらゆる領域間でのコミュニケーションを通じ、車両のコンセプトや目的を共有する事、それらが製作した車両で達成できているのか、車両の完成後に限らず設計・製作期間中も含め現場で確かめる事の重要性を感じました。

 
(3)多くの方々のサポート

開催期間中には弊チームや大会のスポンサー関係者の方々や大学OBの方々が多数いらっしゃいました。今年の大会を現地で応援して頂いたこと、今年度大会の成績を祝福されたこと、来年度以降の活躍を期待されたこと、母校の躍進を喜んで頂けている様子を見て、大変励みになりました。同時に、多くの支えがあってこそ学生フォーミュラ活動を続けられること、そこから多くの事を学べることに改めて感謝せずにはいられません。皆様の温かい支援を噛みしめつつ今後も活動していく所存です。

私自身は3日間説明員として今回のPR活動に携わりましたが、正しく伝える事の重要性を認識しつつも、その難しさを実感する事が何度もありました。しかしながら、全く知らない状態からこの活動について多少認知して頂けるだけでも励みになりました。PR活動を通じて即座に学生フォーミュラが活性化するとは限りませんが、このような場を活用して地道に認知度を広める事は大変重要であると考えております。

最後になりますが、今回のPR活動の場を設けて頂いた関係各所の方々には心より感謝申し上げます。