講習会・勉強会

2018年3月8日(木)~9日(金)自動車開発・製作セミナー 「ものづくり編」が実施されました

 学生フォーミュラ大会に参加する学生を主な対象に自動車開発・製作セミナー「ものづくり編」 (技術中核人材育成委員会企画)を開催しました。
 今回の「ものづくり編」では自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』の「第14章 ものづくり基礎実習Ⅰ」、および「第15章 ものづくり基礎実習Ⅱ」に準拠し、実際に溶接器具やフライス等を使った実習を通じて、溶接と機械加工の基礎を習得することを狙いとしています。
講座の内容はこちらをご覧ください
 今年は例年より多くの受講生が集まり、8校16名。遠くは関西からもご参加いただきました。2日間に渡る講習では、自動車メーカーOBのボランティア団体「マイスタークラブ」の講師の皆様から初日の座学から始まり、溶接実習、さらにグループに分かれてのの課題実技の指導をいただきました。
 これからマシン製作の中心となっていくチームの若手参加者を、現役時はF1マシンも手がけた第一線からのOB講師陣からアドバイスをいただき、学生フォーミュラ大会のためだけでなく、将来のエンジニアとしてものづくりのレジェンドから多くのことを学べる貴重な機会となりました。
【参加者のコメント】
「今回は本セミナーに参加させていただき、ありがとうございました。今回のセミナーで得た溶接の基礎知識と技術、すり合わせのための加工機の操作や手加工の技術、さらには治具の知識など、短い時間ではありましたが沢山の有意義な体験ができました。
また、夕食後の懇談会では、ホンダマイスタークラブの方や他大学の皆さんとのマシンの製作に関わる工夫や体験談、参考になる意見などをを語り合えました。普段はあまり聞けない他チームの方の様々な見方や考え方に触れることができたことも収穫でした。
今回のセミナーで得たホンダマイスタークラブの方と他校との貴重な交流は今後も大きな財産になります」
(ものつくり大学 2年 五十嵐拓也)
「このセミナーは、マシンのフレームを製作する際の溶接技術を習得する内容で、初日に溶接基本について講義と実習で学び、2日目には混成チームで最終課題に取り組みました。この最終課題は、2本のパイプを指定された形状に接合するというもので、ジグ板のケガキから部材の溶接まで、チームで相談して製作する内容でした。この実習を通して、設計通りの位置や角度に正確かつ高強度に組み上げるためには、溶接作業の腕前だけでなく、すり合わせやジグの工夫など事前の計画や準備が大切である事が理解できました。
また、夜の懇談会では他大学の方々とマシン製作に関する情報交換などができ、将来に繋がる人脈つくりにも役立ちました。このセミナーで体験したことを今後のチーム活動に役立てたいとおもいます」
(ものつくり大学 1年 柿澤健一郎)