(レポート:金沢工業大学フォーミュラカープロジェクト 2年 坂野光一さん)
トヨタ名古屋自動車大学校で行われたダンパー講習会の中でドライビングシミュレータの体験がありました。体験したドライビングシミュレータは多くの実在するコースと車両が収録されており、搭載されたダンパーによってコンピュータ内の車両に合わせて実際に座っているシートが動くタイプのものでした。
説明を受けてシミュレータに乗り込むと前方に配置された3つのモニターが映し出す前方の視界がとてもリアルで、すでに実際の車両に乗っているかのような感覚でした。学生フォーミュラのマシンに近いといわれる車両を選択していざ走り出してみると、シフトチェンジによるショック、加減速によるGの変化、タイヤのグリップ感を感じることができました。そのリアルさにドライビングシミュレーションのドライビングテクニック向上のためのツールとしての可能性を感じました。また挙動が実写に近いだけでなくサスペンションなどのセッティングを施すことも可能であるそうです。実際に車両で試す前に様々なセッティングをシミュレータ内であらかじめ試しておくことは、試走や大会の時に効率よく車両をセッティングしていくことにつながるのではないかと思いました。
これらのことからこのドライビングシミュレーションはドライバーの練習用やセッティングの研究用として有効であると思います。またそのような用途だけでなく、気軽に自動車の挙動を感じることができるので自動車への興味を持つきっかけになると思います。