学生フォーミュラではイベントの認知度向上を目指して、本大会開催前に各地で記者発表等の広報活動を行っています。先週の関東地区記者発表に引き続き、今週は静岡にて学生フォーミュラの記者発表を行いましたので報告します。
毎年この時期に行っている一連の記者発表は、自動車技術会の各支部地区+開催地静岡で行っています。開催地である静岡県からは学生フォーミュラに多大なご協力をいただいており、大会会場の整備等ご尽力いただいています。今回の記者発表は静岡県庁での開催となり、本発表会の実施にあたっても、車両展示場所やプレゼンテーション用機器の手配等、様々なバックアップをいただきました。
記者発表に先立って、記者の皆さんにご覧いただく競技車両を搬入します。
今回の展示は静岡大学と静岡理工科大学の2校です。車両搬入の最中、静岡県庁広報課の方に取材に来ていただきました。静岡県ではSNSに力を入れているとのことで、学生フォーミュラについてもTwittterやFacebookでご紹介頂けるとのことでした。
その後、午後1時30分より記者発表を開始。場所は県庁東館4階の県政記者室です。
まず最初に、学生フォーミュラ実行委員会の岡委員より、本大会の概要をご説明いただきました。
大会概要説明は基本的に各地区共通の資料を使いますが、静岡では地元にまつわるトピックとして、「まるごとしずおかブース」の紹介や県知事賞・市長賞等の地元からの表彰を追加でご紹介いただき、その後、各チームより今年度の取り組みについて発表されました。
まず最初は静岡大学。チームリーダーの宗玄君が担当します。
今年のマシンの最大の特徴はホイールの10インチ化とのことで、これによりマシンの操作性を向上させ、オートクロス・エンデュランスのタイム向上を目指すとのこと。今年度の目標は「全審査完遂・完走&総合9位以内」を設定しています。
続いて静岡理工科大学による発表。チームリーダーの齋藤君が担当します。
大会会場に最も近いこの大学は、本大会にICV・EVの2クラスでエントリーしています。ICVクラス車両のコンセプトは「流走」で、デフやウイングの見直しによる旋回性向上と、パドルシフト導入やステアリング見直しによる操作性向上により、エンデュランスファイナル6進出を目指すとのことです。
EVクラス車両ではコンセプトを「Fast&Light」と設定し、バッテリー・モーター・インバーターのレイアウト見直しや車両の軽量化、ホイールの10インチ化が図られています。初の全動的種目完走を目指すとのことでした。
最後は静岡工科自動車大学校による発表。プレゼンテーション審査担当の中束君が行います。
このチームは昨年4月以降体制が大きく変わり、学内に開発エンジニアコースが設立され、学生フォーミュラにより多くのリソースが割けられるようになりました。ただ、それに伴いやりたいことも増えてしまい、マネージメントにやや苦労しているとも。今年の車両製作コンセプトは「Pursuit of speed」で、ホイールの10インチ化による軽量化・低重心とセンターキール方式採用のダンパーにより旋回性を向上させ、狙ったコンセプトを達成するとのことでした。
今年度の目標として、「全審査完遂・完走!」「ベストサスペンション賞受賞!」の2点を掲げています。
各校のプレゼンテーション終了後は実際の学生フォーミュラ車両をメディアの方にご見学いただきました。
今回テレビ放映は無かったようですが、7月11日発行の静岡新聞に掲載いただきました。購読されている方はぜひご覧ください。こちらのWeb版にも掲載されています。
最後に全メンバーで集合写真を撮影し、本記者発表の〆となりました。
本記者発表実施にあたり、静岡県庁の皆様には多くのサポートをいただきました。いつも暖かいご支援ありがとうございます。
さて、次回の学生フォーミュラ記者発表は、7月17〜19日にポートメッセなごやで開催される「人とくるまのテクノロジー展2019 なごや」にて実施されます。学生フォーミュラの展示ブースが常設され、日替わりでイベントを実施予定ですので、ぜひ足をお運びください。