今回32チームがエントリーし、27台出場となったEVクラスですが、エンデュランスへは6台が出走することとなりました。その6台のうち、すごく静かなEVが1台だけあります。それが「E10」のゼッケンをつけたトヨタ東京自動車大学校のEVマシンです。コースサイドで聞いていてもEVならではのインバーターが出している高周波の音が聞こえません。なぜ？ と思った方も多いかもしれませんが、チームに取材したところ、音がしない理由は直流モーターを使用しているためインバーターを搭載していないから。さらに大きな減速をしていないのと、チェーンを使っていないせいだということです。
この直流モーター、実は20年以上も前のシステムで、トヨタ・セリカGT4のリヤデフをモーター直結で使っているのだそうです。効率が20％近く悪いこともあって、チームとしては早いタイミングでモーターの変更をしたい、とも。
オートクロスでは最初のドライバーの2回目のアタックでマシントラブルによってストップしてしまったため、オートクロス67位となってしまいましたが、無事にエンデュランスへの出場は果たしました。31日土曜日、いちばん最初の走行ですので、朝の静かな会場で、この静かなEVの走りをぜひ見て、聞いてみてください。
