10月23日、静岡県磐田市にあるヤマハ発動機本社にて、同社主催の車体設計講習会が開催されました。関東、関西の大学も含め、9校34名が参加して車体サスペンション設計、セッティング、ドライビング理論についての勉強会となりました。
今回は午前中に技術交流会として、4校に失敗事例をご紹介いただきました。発表後は参加者から各校への質問と講師からアドバイスをもらいます。発表事例の中にはその後の講義にもつながる内容もありました。発表校の中には実際のパーツを持参し、現物を前に直接、講師と議論する場面もありました。
技術交流会後、講師による講義が始まりました。講義を聞く受講生らの目は真剣そのものです。午前は車両の動きやサスペンションの基礎についてお話いただきました。午後からは車体設計理論、サスセッティング、ダンパーの作動原理やチェック方法、ドライビング理論の説明に加え、サイレンサーに関するアドバイスを受けました。受講生らそれぞれがヒントを得られたのではないでしょうか。
講義の途中で、各大学が持ち込んだダンパーの作動チェックをしていただきました。普段学生自身がメンテナンスする機会はなかなかなく、今回の講習でメンテナンス不良が見つかり、ダンパーの重要さを改めて再認識できたと思います。また受講生同士で共通の問題点が見つかり、お互いにどうしたら良いか教えあう場面も見受けられました。
特別ゲストとしてジヤトコエンジニアリング株式会社にもご参加頂き、受講生からの質問に答えていただきました。この貴重な機会に受講生も直接話を聞くことができ、参考にできることがあったことでしょう。
今回学んだ理論を自分たちの車両で上手く生かせるように昇華していただきたいと思います。また、来年のエコパ試走会では、今回の内容をベースとした車体セッティング講習実習編が計画されています。両方の講習をもとに車体セッティングをバッチリ決めて、良い結果に結びつくことを期待しています!
最後になりましたが、お忙しい中、ご担当いただいたエンジニアの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(協力:ヤマハ発動機株式会社)