2019年4月13日(土)、学生フォーミュラ大会に参加する学生を主な対象に自動車開発・製作セミナー「競技車両見学編」が開催されました。本講座は自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』(いわゆる”青本”)の一環として、この内容を学んだ人達の総仕上げと位置付け日本のレース界のトップカテゴリーの車両を間近に見学し、また参戦チームのエンジニアとのコミュニケーションを取ることにより各校のマシン製作に資する事を目的としています。
今回はGTアソシエイション様のご協力により、2019 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACEにて、セミナーを実施させていただきました。
講座の内容はこちらをご覧ください。今回は鳥取大学チームと横浜国立大学チームにご参加いただきました。
【参加者のリポート】(横浜国立大学 大澤 駿太)
今回の車両見学セミナーには、上記2チーム5名が参加しました。まず、FIA-F4のパドック見学が行われ、オープンホイールで学生フォーミュラの車両とも共通点のあることもあり、積極的に車両についてご質問させていただきました。
GT300 埼玉トヨペット様/500 NISMO様のパドック見学(画像無)もさせていただき、レーシングチームとしてのマインドやプロの現場に足を踏み入れ、緊張感のある空気を体感させていただきました。また、パドックだけでなくコントロールタワーなどの運営の裏側も特別に見学させていただきました。
学生フォーミュラをやっていても、実際にモータースポーツのプロの方と関わる機会はそう多くありません。そのため、学生が自分たちで予測して仮定を立てて、車両を速くする他ありませんでしたが、今回モータースポーツのプロの方と直接会って質問をする機会をいただき、たくさんのヒントを得ることができました。
私の今回の目的は、デザイン審査対策とプレゼン審査対策のため、モータースポーツで活躍している方への取材でした。F4のメカニック・ドライバーの方には、準備していた質問を嵐のように聞いて回りましたが、どの方も丁寧に答えてくださいました。ワンメイクレースとはいえ、走行データを見せていただけたのは、本当に感謝しきれません。
取材で得たデータを基に、静的審査対策を着々と進めていきたいと思います。今回、取材に協力してくださったメカニック・エンジニア・ドライバーの方々、この場を借りて感謝申し上げたいと思います。誠にありがとうございました!
最後に、NISMOの元総監督である柿元様からのご講話いただき、学生からの質問に答えていただきました。車両製作以外にもチームの運営や組織のマネジメントに関することまで、後輩にも是非聞かせたい、幅広いジャンルの質問に答えていただき信じられないくらい濃密な時間を過ごさせていただきました。