講習会・勉強会

2019年5月25日(土)自動車開発・製作セミナー 「競技車両見学編」於鈴鹿サーキットが実施されました。

2019年5月25日(土)、学生フォーミュラ大会に参加する学生を主な対象に自動車開発・製作セミナー「競技車両見学編」が開催されました。本講座は自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』(いわゆる”青本”)の一環として、この内容を学んだ人達の総仕上げと位置付け日本のレース界のトップカテゴリーの車両を間近に見学し、また参戦チームのエンジニアとのコミュニケーションを取ることにより各校のマシン製作に資する事を目的としています。

今回はGTアソシエイション様のご協力により、2019 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km RACEにて、セミナーを実施させていただきました。

 

講座内容はこちらをご覧ください。今回は日本大学生産工学部チームと日産京都自動車大学校チームにご参加いただきました。

【参加者のリポート】(日本大学生産工学部 長山 真也)

今回私たち日本大学生産工学部からは1年生3人、3年生1人で参加させていただきました。FIA-F4の見学では、構造の単純さに驚きました。私たちの学生フォーミュラマシンに通ずるものも多く(見た目は本当に似ていますが、大きさは2回り程度?大きめです)、レベルは違えど細部に至るまでの考え方など今後是非、参考にしていきたいと思いました。

GT300のピット見学では、SUBARU BRZ R&D SPORTのチームに足を運ばさせていただきました。なんでも撮っていいよと快く仰られた平岡様の寛大さに触れ、若干浮足立ちながらも、電装系の重要さや、ボディの塗装にまでこだわる心意気を学びました。お忙しいところご説明・何でも質疑をお答えいただき、大変勉強になりました。

 

GT500では、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sのチームを見学しました。今回は予選の直前ということもあって、とても慌しくと仕事をされていたので、マシンをじっくり見ることはできなかったのですが、マシン開発者による整備性まで考えた設計思想は目から鱗が落ちました。

また今回は特別にコントロールタワー内でレースオフィシャルの緊張感のある仕事場も見学させていただきました。支えてくださる皆様があってレースやイベントが成り立っていることを実感しました。

最後に、nismoアンバサダーの柿元様にお話を伺いました。僕たちからの素朴な疑問や質問にひとつひとつ丁寧に答えていただき、特にシンプルに、【タイヤの性能を100%発揮できるマシンづくり】をする、という言葉は強く心に残りました。

今回のセミナーは普段絶対に体験できないことを経験させていただき、学ぶという点と、車両づくりのモチベーション向上という点においても大いに進歩できたと感じております。このような場を設けていただき、誠にありがとうございました!チーム一同、お礼申し上げます。