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TMS出展レポート

芝浦工業大学Formula Racing 長倉 朱里

私たち芝浦工業大学Formula Racingにとって初となる東京モーターショーへの出展となった今回、約二週間に渡る車両展示は、チームメンバー各々非常に貴重な経験となりました。出展校の中で唯一の関東校で会場に近いというメリットを活かし、日替わりのシフトを組むことで、チームメンバーのほぼ全員が説明員として参加させていただきました。

展示期間中には、小さいお子さんからご高齢の方まで様々な世代の方、学生フォーミュラ活動を初めて知った方、弊チームスポンサーの皆様、企業関係者の方、芝浦工業大学OBの方、他大学で学生フォーミュラをしている方やOBなど、様々な方々にご来場いただき、沢山のコミュニケーションが生まれました。ミニカーのブースが近いこともあってか、子ども連れのご家族がよくいらっしゃいました。学生が作ったものとはいえ、レーシングカーを間近で見たり、実際に触れたり、コックピットに座ったりといったことは、このブースでしか経験することのできない非常に貴重な機会だったと思います。今回訪ねてこられたお子さん達が、少しでも「かっこいいな」と思ってくれていればうれしいです。

また、全日本大会以外の場において自チームの車両を前にしてPR活動ができることは少ないため、なお良い機会となりました。今回の展示期間を通し、企業の方や、学生フォーミュラ関係の方、ともに展示させて頂いた他大学の方などから、今後参考にしたいお話をたくさん聞かせていただきました。それだけでなく、コミュニケーションを取っていく中で、弊チームに興味を持っていただいたり、名刺を交換させていただいたり、車両について詳しく教えていただいたり、といった新たな交流の場にもなりました。

一方で、学生フォーミュラという活動が、まだまだ世間に知れ渡っていない印象を受けました。モーターショーにいらっしゃる中では、車好き、レース好きという方が多いかと思います。しかし、ブースにいらした方のほとんどが、学生フォーミュラを初めて知ったとおっしゃっていました。出展している企業の方とお話させていただいた際にも、知っている方は半分ほどでした。しかし、初めて知ったという方は、みなこの活動に関心を持ってくれていたことが印象的でした。やはり、学生が自ら設計、製作、整備、運転、広報活動などを行っているインパクトは、非常に大きいのだと再認識しました。モーターショーという、メディアからの注目度も高いこのイベントに参加し続けることは、確実に今後の学生フォーミュラの発展につながるのではないかと感じました。

最後に、弊チームの出展におきまして、自動車技術会様の広報活動や学生フォーミュラの認知度向上にお力添えできていましたら幸いです。このような貴重な機会をいただき、弊チーム一同誠に感謝いたします。今回の経験を活かし、また来年度大会に向けて日々精進してまいります。