講習会・勉強会

2018年3月22日(木)自動車開発・製作セミナー 「走行実習編」が鈴鹿サーキットで実施されました

2018年3月22日(木)、学生フォーミュラ大会に参加する学生を主な対象に自動車開発・製作セミナー「走行実習編」於鈴鹿サーキット (技術中核人材育成委員会企画)を開催しました。

本講座は自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』の「第17章 運転技能と安全運転」、及び「第18章 車両運動性能の測定およびパラメータ変化時の影響確認」を拠り所に、実際に車を使った実習を通じ、運転操作とマナーに関する基本的な知識を学び、ドライビングの基本を習得することを狙いとしています。

講座の内容は こちら をご覧ください。

今年はチームのドライバー候補、設計担当で運転訓練を希望する9名にご参加いただきました。DRY路面、低μ路面での急ブレーキ、コーススラローム、スキッドパッドなど朝から夕刻までみっちりとプロのインストラクターから指導をいただき、ていねいに走り込める貴重な機会とさせていただきました。

 

 

【参加者のコメント】

本セミナーの開催日が車両製作期ということもあり、チームメンバーに作業を託して参加させていただいたので、良い緊張感で臨むことができました。セミナーでは、パイロンを用いたスラローム走行、車両制動力、低μスキッド走行を体験させていただきました。
スラローム走行では、普段乗り慣れている車よりも姿勢変化を感じ取りやすい車両を用いてていねいに操作を行うことに集中しました。その後インストラクターの方のパワフルな見本走行を体験し、的確なアドバイスをいただきながら車両挙動を捉えられる範囲の中で攻めた走行を行うことができました。
低μスキッド走行ではタイヤのグリップ力を失いやすい環境の下、安定かつ速い車両コントロールのためのペダル・ステアリング操作を教えていただきました。その中で、FR車を用いてドリフトで連続コーナーをクリアするという課題があり、非日常的な運転であったためとても楽しめたと同時に、
考えていることを体で操作することの難しさを改めて痛感しました。
今回のセミナーを通して、自分の課題を改めて指摘していただいたり、実際に同乗していただくことで新たな改善点の発見がありました。昨年度大会でドライバーを務めさせていただきましたが、走行会・大会でスピンするなど課題が多く残っていた私にとって非常に有意義な時間を過ごすことができました。本セミナーを開講するにあたり、さまざまな準備等をして下さった方々に心より感謝申し上げます。

(芝浦工業大学 五十風雄大)

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今回、車両をどのように操作すればスムーズに走行することができるのかを体で覚えるために参加させていただきました。クラッチ操作からブレーキング、ブレーキングで荷重をのせた状態でのコーナリング、そして低μ路面での車両操作など、さまざまな状況下での車両操作を体験させていただきました。
中でもフィットRSを使ったパイロンスラローム、低μパイロンスラロームでは普段出すことのないスピードで四輪車を操作しました。荷重を乗せた状態でのコーナリングと荷重不十分な状態でのコーナリングとでのコーナリングスピードの違いを感じました。またプロのドライビングを後部座席で体験させていただいた時には、「走行ライン、ハンドルを一定にして曲げ続けることに気を配ることが自分の課題だ」と感想を抱きました。さらには自分のドライビングについてのアドバイスもいただきました。この先ドライビング練習する際に良い指標となるアドバイスとなりました、ありがとうございます。
本セミナーの後半でフロント駆動とリヤ駆動の違いを低μ路面で体験し、タイヤのキャパシティをお金に例えた説明をいただきました。リヤ駆動のバモスを使った低μ路面での体験は記憶に残る貴重な体験となりました。そしてこの体験を通じてタイヤのキャパシティの限界を感じることができました。
本セミナーに参加して本当に良かったと思える一日となり、他メンバーを連れてこれなかったことを残念に思います。この一日で体験したことを学生フォーミュラで活かせるようにしていきたいと思います。ありがとうございました!

(芝浦工業大学 白崎稜)