(神奈川工科大学 創造工学部 自動車システム開発工学科 准教授 岡崎 昭仁)
「今年の車検は厳しい」という声を耳にします。FAの先生からも、今年の車検は厳しいという意見を伺いました。少々、この件について簡単に説明します。本年度は、車検WGとして組織化し、検査規準について、規則適合と照らし合わせながら判断規準を作成してきました。目的は、「厳正であること」です。公平かつ規則に沿った検査を行うというものです。今回の三支部合同試走会は、我々技術車検員にとっても学びの場でした。時間をかけて、車検WGのメンバーが全技術車検員に対して教育(座学)を行いました。そして、実際に検査をして、それを車検WGメンバーが見守りながらフォローアップしました。
今回、あるチームが規則不適合を若手車検員より指摘されました。当該チームは、次に車検WGメンバーAへ相談、同じ指摘を受け、さらに車検WGメンバーBへ相談、全く同じ指摘をされました(厳正な技術車検が出来ているようです)。昨年までのように、ある車検員はOK、ある車検員は修正指摘というような齟齬は、今年は極めて少ないはずです(人が行うため、ミスはあります故、そんな時は遠慮せずに申し出てください)。
それにしても一般の学生が夏休みを満喫する中、将来を担う若者の集いを目の当りにし、日本の将来は安泰と思わせる日々でした。