2018年11月10日(土)、学生フォーミュラ大会に参加する学生を主な対象に自動車開発・製作セミナー「競技車両見学編」於ツインリンクもてぎが開催されました。本講座は自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』の一環として、この内容を学んだ人達の総仕上げと位置付け日本のレース界のトップカテゴリーの車両を間近に見学し、また参戦チームのエンジニアとのコミュニケーションを取ることにより各校のマシン製作に資する事を目的としています。
今回はGTアソシエイション様のご協力により、2018 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINALにて、セミナーを実施させていただきました。
講座の内容はこちらをご覧ください。
いつもこの旗を目印に集合しています。
【参加者のリポート】(福井大学 長谷川 睦太郎)
今回の車両見学セミナー於ツインリンク茂木には、8チーム17名が参加しました。
まず最初に、FIA-F4のパドック見学が行われ、童夢の有松様に、マシンについての説明や、学生からの質疑応答に応じていただきました。「レーシングカーで一番大事なのは、やはり『安全性』。ここをおろそかにしてはいけない」とおっしゃられていました。
次に#16 MOTUL MUGEN NSX-GT、#34 Modulo KENWOOD NSX GT3のピット見学が行われ、実際のレースで用いられている車両を間近に見ることが出来ました。めったに見ることが出来ない運転席やエンジンルーム内も見ることが出来、参加者全員、目が輝いていました!
最後に、NISMOの元総監督である柿元様の講話が開かれました。始めに、柿元様に現役時代のことなどをお話ししていただいた後、学生からの質問に答えていただきました。SUPERGTの魅力からチームの運営に関することまで、幅広いジャンルの質問に答えていただきました。
セミナーを通して、マシン、そして、メンバーとの関わり方について深く学ぶことができました。その中で特に印象に残っているのが、「リーダーはメンバーに対して、毅然たる態度で接しなければならない。言うべきところはビシッと言う」ということです。やはり関係を悪化させたくないということで発言が控えめになりがちですが、言うべきところはしっかり言わなければならないのです。今後、チームをまとめなければならない立場になった時、これを実践していきたいと思います。
今回、モータースポーツに携わられている方々の生の声を聴くことが出来て本当に良かったです。このような機会を設けていただきありがとうございました。ご協力関係者の皆様に御礼申し上げます。これからも学生一同、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします!