講習会・勉強会

関東学生フォーミュラ連盟主催 技術交流会の報告

2018年12月2日 上入佐

11月10日(土)に早稲田大学 西早稲田キャンパス(東京都、新宿区)にて、関東学生フォーミュラ連盟主催による技術交流会が開催されました。日本全国から全日本学生フォーミュラ大会に参加する30校134名の学生が参加しました。

午前中は企業からの特別講演が開催され、川崎重工業株式会社及び株式会社ケーヒンによる、学生フォーミュラ車両の吸気系にクローズアップした講演が行われました。
川崎重工業株式会社からは、多くの大学が使用している二輪車用4気筒600ccエンジンに学生フォーミュラレギュレーションに則った吸気系部品を装着し、吸入空気量及びその成分を実測した結果を元に吸気系開発の考え方についての講演を頂きました。
株式会社ケーヒンからは、エンジンの理想燃焼状態についての基本的な説明から、実際に燃調をセットアップする際の実践的内容についての講演を頂きました。
両社の発表とも、参加学生からの質疑応答も多く見られました。

午後は、参加校からの発表として、京都工芸繊維大学・千葉大学・横浜国立大学からの発表がありました。
京都工芸繊維大学からは「チームマネジメント」について発表があり、一般的なマネジメント論の説明から学生フォーミュラ活動におけるチーム運営についての説明がありました。
千葉大学からは「サス・エアロ・パワトレ」についての発表があり、目指した開発目標とそのアプローチ手法について明確に説明がありました。
横浜国立大学からはその特徴的な車両レイアウトの「縦置きレイアウト・ベベルギアデフ」についての技術的な発表があり、「トラックエンジニア」が具体的にどのようにマシンセットアップを行うべきかの役割についての発表もありました。

その後は事前アンケートについてのディスカッションがあり、シャシー・エアロ・パワトレ・マネジメントの4つの項目に別れて議論が行われました。
学生同士で質疑応答を繰り返しつつ、高度な内容については、アドバイザーからも説明があり、終始活発な議論となりました。

関東学生フォーミュラ連盟主催による技術交流会

京都工芸繊維大学から発表

関東学生フォーミュラ連盟主催による技術交流会

参加学生とアドバイザーによる集合写真