今回は大会事務局より、3月28日に実施しました「学生フォーミュラMOD開発セミナー」(https://www.jsae.or.jp/formula/jp/SFJ/seminar/team_news55.php)の開催レポートをお届けします。本講座は、学生フォーミュラ大会に参加する現役学生並びにOBOG、FAを対象に、昨年の人とくるまのテクノロジー展2021オンライン(リンク)でリリースしましたアセットコルサ用学生フォーミュラMODの開発に関する講座シリーズです。(第一弾はこちらを参照 https://blog.jsae.or.jp/formula/4242) 第2回となる今回の講座では、学生フォーミュラ車両をMOD内で再現する上で必要となる3DCGのデータを設計で使用したCADデータから作製しアセットコルサ内に導入するまでをトライしていただきました。
自動車技術会がこのような講座を実施した背景として、この学生フォーミュラMODを現役世代の活動に役立ててほしいという思いがあります。2年間の動的審査中止もあり、多くのチームは大会コースでの練習の機会は限られている中で次回の大会を迎えることになると思います。そんな中で、実走行には劣るもののこのMODがドライバートレーニングに微力ながらでも貢献出来たら幸いです。実際、年秋に行われた合同試走会では、いくつかのチームがMODで練習したと教えて下さり大変励みになりました。
MOD自体について開発メンバーにとってもまだまだ未知の部分が多く、発展途上であると言わざるを得ません。だからこそ、こうした機会を通して学生フォーミュラチームへMODを普及させ、学生フォーミュラ界隈の中でさらに開発が進み「ドライバーの練習」だけでなく「新歓」や「チームの渉外や広報活動」などに広く活用できるよう、MODの再現度や有用性が高まれば良いと考えています。
自動車技術会の公式YouTubeチャンネルにて、本講座のアーカイブ動画を公開予定です。是非ご参加いただけなかった皆様も、ご覧いただければと思います。