講習会・勉強会

ダンパー講習会(座学編)

(レポート:静岡理工科大学フォーミュラプロジェクト 矢野幸子さん)

7/9(土)に刈谷市産業振興センターで、ダンパー講習会が開催されました。講師に株式会社アネブルの蘓武様をお招きし、ダンパーの減衰計算や基礎について教えていただきました。

「速く走る」ために必要な要素を考えるとき、決められた距離を短い時間で走り切るためには、最大速度よりも加速度が重要となります。

加速度の最大値は、クーロンの法則からµに依存します。(式1)

F≦µmg⇒ma≦µmg⇒ a≦µg(式1)

そこで、スプリングとダンパーによってタイヤを常に接地させることでµを大きくすることができ、最大加速度を上げることができる。

サスペンションにおいて、車両の運動を左右するバロメータは固有振動数と減衰比です。

学生フォーミュラの車両では、固有振動数3.5Hz~4.0Hz程度、減衰比は0.4~0.5を指標に設計を進めると良いそうです。

固有振動数を高めに設定した際にはバンプとリバウンドの減衰力の比を調整する必要があることも教えていただき、サスペンション設計のスタート地点に立つために大変参考になる講座でした。

各校、今後のサスペンション設計に活かそうと講座に聞き入っていました。

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