講習会・勉強会

2019年3月23日(土)自動車開発・製作セミナー 「走行実習編」於日産GRANDRIVEの様子

2019年3月23日(土)、学生フォーミュラ大会に参加する学生を対象に自動車開発・製作セミナー「走行実習編」於日産GRANDRIVE (技術中核人材育成委員会企画)が開催されました。

本講座は自動車技術会が発行している『自動車開発・製作ガイド』の「第17章 運転技能と安全運転」、及び「第18章 車両運動性能の測定およびパラメータ変化時の影響確認」を拠り所に、実際に車を使った実習を通じ、運転操作とマナーに関する基本的な知識を学び、ドライビングの基本を習得することを狙いとしています。

講座の内容は こちら をご覧ください。

今回は各地から9チーム22名の受講生が集まりました。ドライバーとしての腕を磨くヒントがほしい、エンジニアとしてドライバーの気持ちや車両挙動を勉強したい、などのモチベーションを持って講義に臨んでいただきました。

まずは開講式とオリエン(座学)から始まります。本セミナーでは日産自動車様のプロフェッショナルドライバーの皆様に講師をしていただき、開発に関わるドライバーとしての仕事の基本「再現性」「正確性」「安定性」などをまずは座学にて講義いただきました。時間も限られているので簡単な形ですが、走行評価を設計にフィードバックする等の実体験に基づいたお話もあり、教習所や大学の講義ではなかなか受けられない実践的なヒントが詰まっていたようです。

座学の後はお楽しみの運転技能訓練⾛⾏になります。グループに分かれて実車(なんとシルビアS15も!)を用いての連続スラロームやABS有無でのブレーキ制動、低μ路面における車両挙動やジムカーナなどのメニューを実施。午前中の湿気った路面から徐々にドライになっていく難しいコンディションだったため、良い勉強になったようです。

 

普段の運転では体験することのできない限界性能や車両評価に関する考え方やテクニックを経験することができたようです。また、お昼休み後にはプロドライバーとの同乗体験で、日産GT-R、フェアレディZの乗車体験をサービスしていただきました。フラッグシップモデルの加速感にクルマ好きな参加者の方々は大満足だったようです。チーム間での交流もあり、貴重で贅沢な時間を過ごしていただきました。こんな大サービスされますと、日産ファンになっちゃいますね!

 

そして、今年も大変お世話になったS15と記念写真。

【参加者のコメント】

エンジニア・ドライバーの「両面」から車両挙動を勉強したく,今回の「走行実習編」講座に参加させて頂きました。午前のスラロームにおいては操作のリズムとμ変化に対するスロットルコントロールの重要性等を学び、ブレーキ体験では減速Gを測定し,踏力の立ち上げ方や大きさ等により制動距離が変化することを体験しました。お昼休み後になんとサプライズでGT-RとZ34の同乗走行が企画され,強烈な加速Gや,バンク走行等,貴重な経験をさせて頂きました!午後の低μ路体験においては,急操作等を低μ路で行った際の車両挙動を体感しました。さらに、ジムカーナ体験ではライン取りや摩擦円限界付近の車両挙動を学びました。何もかも参考になりました、今回の経験を今後の車両評価やセットアップに活かしていきたいと思います。
講座を企画していただいた自動車技術会、日産自動車、GRANDRIVEの皆様,この度は誠にありがとうござました!

(茨城大学 勝 勇気)

 

最後に本セミナーにご協力いただきました日産自動車株式会社様に心から感謝いたします。
誠にありがとうございました。

(同日に実施されましたEVクラス回路製作実習編も追って、ブログをアップいたします!)