学生フォーミュラシミュレーターとは?
コロナウイルス感染拡大の影響で2020年より2年連続で動的審査が中止となり、自動車技術会は状況に応じて出来ることを行っています。そんな自技会の取り組みの一つがこの「学生フォーミュラ向けのシミュレーターを作る」というものです。
この学生フォーミュラシミュレーターは2021年大会のオンライン表彰式でも使用されており、現役メンバーに向けて開発講座の実施や開発データの公開も行っています。
2年ごしにかなった人テク展でのお披露目
そんな学生フォーミュラシミュレーターですが、プロジェクトが発足した2020年12月当初は人テク展2021での出展を目標に開発を行っていました。
シミュレーター開発は進行していたものの2021年になっても感染拡大は収束せず、人テク展の現地開催の中止が決定。
公式でのお披露目の機会がないまま、1年半が経過しようとしていましたが、ついに当初の目標であった人テク展でのシミュレーター展示を実現することができました。
葛巻議長に体験頂いて
今回晴れて人テク展に出展させていただくにあたり、特別ゲストとして展示会企画会議の議長を務められます葛巻清吾様に現地の展示ブースにてシミュレーターを体験頂きました。大会を現地で観戦したことがあるとのことですが、学生フォーミュラシミュレーターはもちろん初体験。ハンドルの重さも学F車両を再現している本展示でエンデュランスをみっちり3周走り切っていただきました!!
お忙しいところ、額に汗をしっかりかきながら真剣にシミュレーターを体験していただきありがとうございます!!
東京農工大学大学院 柚木 希
P.S. 学生フォーミュラOBの彼らとシミュレーター開発プロジェクトを立ち上げてから1年半、彼らは大会が無くなり悔しい思いをしてきたと思います。そんな彼らと開発プロジェクトを続け「MOD開発セミナー」を行ったりしながら続けたプロジェクト。今回ようやく展示する事ができました。私自身、彼らとの開発プロジェクトは仕事の励みになりました。教えられた事の方が多かった気がします。改めて感じるのは、「ものづくり」の醍醐味は作ったものを人に見てもらう事です。今年こそは、学生フォーミュラ日本大会の現地で学生が製作した車両を見たいと改めて感じました。(公益社団法人自動車技術会 広報担当)